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250㏄バイク隠れた名車!スズキ「GSR250」

 

250㏄バイク隠れた名車!スズキ「GSR250」

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GSR250

250㏄スーパースポーツバイクの戦国時代を迎えている昨今、皆さんはGSR250という

スズキの名車とも言えるネイキッドバイクをご存じだろうか?

 

2012年7月に発売され、2017年に生産終了となった国内バイクメーカー各社が250㏄

スーパースポーツを世に出そうと意気込んでいる中、一線を画して発売されたGSR250

元は中国にてGW250として発売されていたものを国際向けまた日本向けにGSR250とし

て発売したのは私の記憶にまだ残っている。

何といっても超高速ネイキッドマシンB-kingのイメージを受け継いだ外観はスズキの

独自性を表しているとっておきのデザインだ。

 

ではでは簡単に紹介!!

エンジンは248ccの水冷4スト並列2気筒エンジンを採用。

重量が183㎏とやや重たい印象を持たせるが、その重厚な外観は大型バイクかと

見間違えるような圧倒的な風貌。

ロングストローク型のエンジンで中低速域の扱いがしやすく、ビギナーにとっても

エンストがしにくいなど運転のしやすさとして優秀だろう。

燃費はカタログで40㎞、実燃費は35㎞程度(筆者の体感)。

とくに外観の特徴として、マフラー2本出しはZZRやハヤブサなどある一定層の

ユーザーからも一目置かれる特徴だ。(そのせいで車重が重いのもある…)

また、センタースタンドを備えており、メンテナンス性も抜群と言える。

シート高も780㎝でシートもやや柔らかめなことから足つきも良い車種だ。

ハンドルは高めの設定で乗車姿勢も楽なためシートが柔らかめというのあいまって

長距離のロングツーリングもこなせる1台となっている。 

ここまで、GSR250を褒めちぎってきた筆者だが、なぜロングセラーにならなかったの

か考察してみる。

 

なぜこんな良さげなバイクが生産中止に??

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フルカウルモデルのGSR250F

今まで褒めちぎってきた内容の長所がズバリGSR250の選択肢から外れる要因ではない

だろうかと考えてみる。

まず、時代はこれから250㏄SS(スーパースポーツ)の時代がくるという中で、あえて

ネイキッド(これはストリートファイターだろう)を投入してきたこと。

当時のユーザーはフルカウルの本格的なSSが車検もなしに維持出来て街中や峠、しいて

はサーキットでもエンジンをぶん回して遊ぶことができるSSに期待を寄せていたことだ

ろう。

しかし、GSR250の特徴の外観はスポーティーさとは無縁の外観をしていて、尚且つ走

りの面に加えても当時のニンジャ250が31馬力に対して24馬力とやや非力のため軽快に

キビキビ走るとは言い難かっただろう。

また、過去から現在まである一定のバイカー達から敬遠される要因となったのは

GSR250の母国が「中国」だったことだろうと筆者は考える。

実際に、YouTubeなどのコメントには中華製に対しての批判や冷ややかなコメントも

多く、生粋の国産バイク(国内メーカーバイク)を崇拝する走り屋達には受け入れられ

なかったのかもしれない。

実際にオーナーだった筆者が感じたのはカスタマイズが難しいことだった。

専用カスタムパーツがかなり少ないヨシムラマフラーと数点の社外製スクリーンくらい

ではないだろうか?特に「専用」にこだわらなければカスタム次第で他のパーツで

カスタムすることができる。

実際に筆者がしていたカスタムはこれだ↓

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スクリーン、マフラー、リムテープ、ステッカー、グリップ、バーエンドなどなど

やろうと思えばライトを丸目化できるが少々素人には敷居が高すぎた。

そのため、自分好みのカスタマイズが人気車種ではないがために広がりが少なかった

と推測している。

また、車重が他の250㏄に比べ重たいため取り回しに苦労する人もいたのではないか?

実際に足つきの良さや低中速域の安定感などを売りにしておきながら、体力や腕力の

低い女性などは取り回しに苦労するのではないか?実際に立ちごけを筆者がした際に

引き起こしをするのに少々骨が折れた。まぁ、バイクと言えば長所短所ありきの乗り

物なのでオールマイティーを選べば何の面白みもないのだが。

 

脈々と受け継がれたGSRの遺伝子

2017年4月ついにスズキのフルカウル250㏄SSバイクGSX250Rが発売された。

ひとしきり他社メーカーが投入してきたカテゴリにようやくフルカウルの本格的な

ルックスのGSX250が投入されたのだった。

そこには同年生産中止になったGSR250のエンジン248cc水冷並列2気筒ユニットが

受け継がれている。GSR250Fと競合すると思いきや軽さも11㎏軽くより軽快に走ること

ができるようになった。生産中止となってもなお、GSR250のオーナーだった筆者から

すると何気に嬉しい。

GSX250は2019年に新モデルが登場し、現在はABS付きのモデルも発売されている。

現在人気のモトブロガー「独ヲタ女子【*アッキーch*】」や「ごじゃし」、

MOTOR STATION TV」のことりちゃんなど様々な乗り手による自動プロモーションに

より人気を博している。

 

まとめ

とまぁ、いろいろ書いてきたが実際にオーナーだった筆者から言わせてもらうと、

末永くお付き合い出来る車種がGSR250だと思っている。

あえてスズキがあの戦国時代の幕開けに対してGSR250を投入してきたか?

それは、GSR250は乗り手を選ばず幅広いユーザーに対してのアプローチをしてい

たのではないか?

それは、あえてスポーティーな風景ではなく街乗りや通勤通学、はたまたちょっと

したツーリングなどマルチに活躍できる車種として世に出たのだ。

リッターバイクに疲れたライダーやセカンドバイクとしての役割、久しぶりに戻ってき

たリターンライダーはそんなにパワーはいらず一緒に走ってくれる「友達」のような

感覚。センタースタンドがあり自分である程度のメンテができるため愛着がわく。

燃費も良く、250㏄だけど大きいバイクに乗りたい人、ツーリングや通勤などマルチに

使いたい人、免許取立てのビギナーからリターンライダー、使い勝手の良いセカンド

バイクをお求めの人。これらのすべての願望を叶えることが出来るのは

そう!GSR250だ!

まだまだ、新車販売も行っている販売店もあり、中古市場価格もお求め安くなってい

る。是非、バイクの購入を検討している人は現車を見に行ってほしい。